2008年11月14日金曜日

11月13日の授業

入試などもあって、2週間後の授業。
報告、おしらせ;
11月9日(日)NHK教育日曜美術館 金沢アートプラットフォーム「自分たちの生きる場所を自分たちでつくるために」21世紀美術館
http://www.kanazawa21.jp/exhibit/k_plat/index.php
11月21日(金)北白川小学校での公開授業の案内。来週、13:30~15;00訪問します。
11月24日(祝)ピッコリー30周年の案内;参加者は研究室、亀井さんまで
11月15日(土)13:30~同志社大学にて第1回「こどもアートボランティア講座」、初回は「こどもとアートのこれまでとこれから」宮脇理先生、斎正弘さんのゲストをおむかえしてです。





前回の児童公園の撮影分も取り込んでのグループまとめ。
児童公園の環境は、どんな感じか?上終公園と塚本公園との比較、自分が子供のころ遊んだ公園との比較、そして、それぞれの公園からどんなことが読み取れるのか、さらに、公園という場でどんな遊びやワークショップができるのだろうか?
など、など、まずは思いつきから感じ、想い、気づきを大きな紙に書き出してみる。


ブランコ、滑り台、砂場、公園の定番ですが、これらの遊具は必要だろうか?
電車は、なんのためにあるの?
トイレは、入りたくない?必要?
グラウンドの真ん中に木があるのはボール遊びなんかをけん制するため?


時間によって公園の表情がかわる。
公園を掃除したり、遊具の点検、トイレの掃除とか、誰がするの?
そもそも児童公園は、いつごろ、どんな目的で、ナゼできたの?
公園の環境って何が大切?何が必要?何が出来るの?どうあればいいと想う?
興味ない?ある?
遊具は友達になれるきっかけとなる。
子供を介してお母さんたちが友達になる。
公園デビューって?

2008年11月1日土曜日

10月30日の授業

上終児童公園にて

地元の町内の人たちによる公園の掃除のゴミ袋でしょうか

砂場での忘れ物?

ジャングルジムであそぶこどもたち、結構、慎重に気をつけて動きまわるさまは、こどもなりに集中力を発揮している。

塚本児童公園にて

今日は、大学の近くにある上終児童公園と塚本児童公園をウオッチィングです。
記録は、スケッチ、写メール、欠片を拾う、メモ、など。
まずは、公園の環境を観察することから両者の比較、雰囲気や感じ、気づいたことなどを記録。
教室に戻って、ウオッチィングの結果を発表用にまとめる。
次回、発表会。

2008年10月28日火曜日

10月24日の授業

前日の水野先生の授業を受けて、前半は公園について話をしました。
それぞれのチームがつくった公園を発表してもらった後、パワーポイントを用いて世界の公園を紹介。
ドイツ、オランダ、スイス、イギリス、フランス、スペイン、アメリカなどに見られる特徴的な公園やオープンスペースのデザインを紹介しました。

その後、学内にある葉っぱをできるだけ多くの種類集めてくることにしました。
この時期、紅葉によってかなり葉の色のバリエーションが増えていますので、それを集めてもらうことによって今後のワークの素材を知ってもらいました。
赤や黄色や緑だけではなく、赤から黄色に変化している途中とか、緑から黄色になりかけているところなど、微妙な色づき方の葉が集まりました。
また、葉に斑点などが付いているものも多く集まりました。
今後、ワークショップをする際の参考にしたいと思います。

2008年10月25日土曜日

10月23日の授業

担当;水野
環境のフィールド・ワークショップの参考事例紹介
■ネイチャーゲーム;ジョセフ・コーネル(Joseph Bharat Cornell)が1979年に著書『Sharing Nature With Children(子どもたちと自然をわかちあおう)』の中で発表した自然体験プログラム
■サウンドスケープ; 「サウンドスケープ[soundscape]」という言葉は、「サウンド」と、「~の眺め/景」を意味する接尾語「スケープ[-scape]」とを複合させたもので、カナダの現代音楽作曲家・音楽教育家 R.マリー・シェーファー [R.Murray Schafer]により1960年代末に提唱。
■路上観察学会;路上観察学会とは、路上に隠れ潜む物(もしくはその一部)・看板・張り紙など、通常は景観とは見做されないものを観察・鑑賞する。無用の長物としてのトマソンなど。

今日は、雨天のため、下記課題は、次週に持ち越し。
大学近辺の児童公園とその周辺をモチーフにフィールド・ウオッチィングを試みる。
次週までに、下見として写メールを数点、送ること。
WS フィールド・ウオッチィング<児童公園とその周辺>
;塚本児童公園と上終児童公園をウオッチィング/スケッチおよび写メール/断片、欠片(かけら)を拾う/その他
○場所の雰囲気を醸してるもの、
○場所で耳を澄ますと、目を閉じてみると、佇んでみると、、、感じたことをしるす。
○場所とのかかわりに人の気配のするもの、痕跡、汚れ、傷、張り紙、落し物、忘れ物、、、をしるす。
○この場所でどんなワークショップを企画する?/プランスケッチ
○その他;感じたことなんでもメモ
○写メールの画像サイズ480x640を基準に.添付書類にて送信、名前を忘れずに、何枚でも可。
○送り先;mizno@kca.kyoto-art.ac.jp

WS5 身の回りの材料で公園のある街角を見立てる
木切れ、小石、文具、持ち物、など、身近なものを建物や街のシンボルに見立て空想の街角を作ってみる。




2008年10月22日水曜日

10/17の講義

山崎です。

10/17の講義では、まずはじめに前日の水野先生による「地心館および周辺マップ」を完成させました。
その後、学内の「お気に入りの場」を見つけてもらって、そこでの環境からの刺激と、それに応じる意識の変化を記述してもらいました。

学内における「お気に入りの場」は人それぞれで、屋外ばかりかと思っていたら屋内や個室(トイレの個室も含む!)などもあって、かなりのバリエーションでした。

そのお気に入りの場でリラックスできる体勢でくつろいでもらい、(1)そのとき感じた音や匂いや見たものや風や虫など、環境からの刺激をメモしてもらいました。同時に、(2)そのとき思い浮かべたことの移り変わりもメモしてもらいました。

環境からの刺激は常に複数が同時に自己へと働きかけているものです。ところが僕たちはそれを認知した順に把握する。その場所に最初から響いていた音が耳に入ってきていない場合もあるし、自分が座っているすぐ横にある蜘蛛の巣に気づかないまま遠くを見ている場合もあります。あるきっかけで別の刺激を認知し、それがきっかけでさらに別の刺激を認知することになる、ということの連続を体験してもらいました。

また、そのときに自分が思い浮かべることの変化も体験してもらいました。環境からの刺激が関係して思い浮かべること(学食から食べ物の匂いがした→今日の晩御飯は何にしようかな?)と、環境からの刺激とは一見関係ないような想起のされ方(吉田松陰像の前に座る→今日の夜もバイトがあるんだった。。。)と、2種類についてメモしてもらいました。

こうした「環境からの刺激」と「自分が思い浮かべたこと」の変遷をメモしてもらい、それを教室でまとめてから発表し、全員でその「変遷」を共有しました。

「環境と表現」について考える場合、環境の知覚は人によって違うだけではなく、同じ人でもそのときの状況や時間の経過とともに違った知覚になるということを知ってもらいました。このことは、ユクスキュルという生物学者が「生物から見た世界」という著作のなかでヤドカリの観察を用いて説明していることでもあります。次回は、みんなが環境から感じ取ったことなどを用いて理論的なことを話しつつ、次のワークへ移りたいと思います。

次のワークでは、風景が移り行くことと自分が移動することを同時に記述する方法を開発してみたいと思います。風景を観察していると、目の前を鳥が飛んで行ったり、落ち葉がヒラヒラと落ちたり、友達が寄ってきて挨拶したり話をしたり、虫が自分の腕にとまったりします。こうした風景や環境の変化をどのように記述・記録すればいいのでしょうか。そして、さらに複雑なことに、観察者本人も移動することになりますので、移動すればするほど風景はダイナミックに変化します。木々の間を歩いていたと思えば建築物が出てきて、その建築物の内部へ入っていくことになる。
自分も動くし風景の構成要素も動くという複雑な移動空間認知をどのように記述すればいいのか。この問題をランドスケープアーキテクトのローレンス・ハルプリンという人は「モーテーション(モーション+ノーテーション)」と名づけました。モーテーションとは彼の造語です。「動き」と「記録」を組み合わせた造語を使うことによって、自身の動きとそのとき認知される連続的な空間の関連性をどう記述していくのか、ということを研究しました。

次回の授業では、みなさんなりにルールをつくって空間の記述を行ってもらおうと思っています。まずは止まった状態で、環境の変化だけを記述する方法を開発してもらいます。次に、観察者自身が動き出したときの空間の変化を記述する方法を開発してもらいます。

ひょっとしたら、次回の授業では「止まった状態における空間の変化」を記述するだけで時間が終わってしまうかもしれませんが。。。

2008年10月20日月曜日

10月16日環境の気づき


step 1-3環境の気づき  担当;水野
前回の写メールを鑑賞;
ブログの紹介;http://mawarikara.blogspot.com/
環境とワークショップ;資料「枠のない表現」小串里子、
→<その場、そのとき>をベースにどんな表現活動が可能か。
この本では、ワークショップという手法を表現活動に展開していった経緯と事例を紹介。
直接、僕がワークショップというものに興味を感じた一冊です。
WS(以下、ワークショップ)は、ある意味、その場との応答力が問われる手法であり、同時に参加者も含めどのようなことが引き出されるか、引き出せるかというアフォーダンスの手法や視点をもたらすと思える。
アフォーダンスって?
資料;「庭先地元学」波見でのワーキング報告/地球デザインスクール
→<地元学>という、その場にどっぷりつかっている地元の<土の人>と、外からの訪問者、<風の人>との交換から何が生まれるのか。当たり前になってるインサイダーと知らないアウトサイダーとのミックスジュースは、どんな味のするものができるのか。
まずは、なんでも知覚、感じ、思うところ、はてな?、変だ、とまあ、記述することからはじめてみよう。

WS04 地心館とその周辺をマッピング;観察と探索
4人グループでワーキング(継続)→全紙に描出、体側で図る、

2008年10月14日火曜日

10/10の授業

山崎です。
先日の授業内容を報告します。

この日は、みんなの頭の中にある地図を描いてもらいました。
その後、各人の地図を重ね合わせて共通部分を明確にし、最終的には全員がイメージする大学の「パブリックイメージ」を割り出しました。

①大学構内の地図をそれぞれに描いてもらいました。

②3人1組になってそれぞれの地図を統合し、3人のパブリックイメージを作成しました。

③2組を1組に統合し、6人のパブリックイメージを作成しました。

④6人組を2つ統合し、12人のパブリックイメージを作成しました。

⑤12人のパブリックイメージが2つ完成したので、それらを見比べながらパブリックイメージの構成要素であるパス(細長いもの)、エッジ(縁になっているもの)、ランドマーク(目立つもの)、ディストリクト(一定のまとまりをイメージさせるもの)、ノード(結節点になっているもの)について説明しました。
送信者 こ学


人々が頭の中に描いている地図はそれぞれ違うのですが、それを統合させていくと多くの人が共通してイメージしている場所というのがあります。これを明確にすることによって、たとえば大学のどの場所を飾れば多くの人が「最近大学がきれいになってきたなぁ」と思うのか、ということが分かるようになります。もっとも効果的な場所を改変することで、少ない負荷で多くの効果を得ることができるというわけです。
環境デザインに携わるものは、都市のパブリックイメージを意識しながら、どの場所に開発を行うべきなのか、ということを考えています。
幼稚園や保育園でも、5つの要素を見つけ出して、園児が共通して頭の中に描いているパブリックイメージを意識しながら絵を貼る場所を決めたり、遊戯のための場所を決めたりすることができます。これによって、場所への愛着を増したり環境の変化を促したりすることができるはずです。

以上のような話をしました。

2008年10月9日木曜日

第2週10月9日step 1-1 環境の知覚

環境を知覚する手法の紹介とエクササイズ;
WS02 感覚描出;写真をみて感覚・知覚したことを描出する。
 図版10点、
 瞬間1秒内で;no.1~10 描画30秒
 二回目;同じ画像を
 30秒の提示で 描画60秒(最初の画面に追記する)色を変えて描写。A3用紙に色鉛筆
素材写真は、水野の写メール画像10点
提示方法は、パソコンによるパワーポイントでプロジェクション。

見えたこと、感じたことをドローイングにあらわす。記憶や認知のかたちと目が応答するかたち。
Seeing is believing.(百聞は一見にしかず)か、どうか?
目に飛び込んでくる<プンクツゥウム>と見ようとする<ストゥディウム>
次に、それぞれ描いた絵をもとに、ことばで描写する。記憶とドローイングをもとにことばをそれぞれ書き出す。見える、見たということと、ことばに置き換える、ことばで表すことで意識化をはかる。

ws03 写メールで地心館とその周囲を撮影し、送信する。
環境の知覚として写真による意識化の練習。
ドローイング、絵とことば、そして写真メディアによる場所の知覚。

2008年10月8日水曜日

畑中校長先生と

今日、8日、北白川小学校に中川さん、笠原くんと訪問しました。
畑中校長先生との話では、以下のことで合意です。
1.時間の枠組みは検討するとして、図工の時間とか総合の時間とか、環境教育につながるかたちで中川さんのワークシートを利用しての小学生対象のワークショップを試みる。次年度のカリキュラムに組み込めるかは、今後の展開しだいといったところでしょうか。内容の詰めは、手を挙げてくれた先生と詰めていく。
最初は、中川さんと水野とで感性による環境の気付きといった視点でアプローチするのがいいかも。教科では図工の時間が融通がききそう。
2.こ学の学生が、小学校をフィールドとして使うことはできます。但し、訪問日時、時間、人数など、あらかじめ連絡し学校行事や授業を妨げないこと。下校時間は、秋からは午後4時となること。
窓口は、昨年の芸術療法講座のように本学のプロジェクトセンターの徳丸さんにお願いします。
3.研究会;<週末こどもとアートしよう会>の第3回目の講座(来年の1月10日土)を北白川小学校で開くこと。図工室でワークショップ、ふれあいサロン室で講座をというかたちです。具体的内容は今後詰めていく。
以上です。
環境と表現の授業展開として、フィールドワークの一つの事例になればいいなとおもいます。さらに発展していって小学校がワクワクするいつもとは違う表情をもった場に感じられるといいかなと思います。
来週火曜日15日は、左京区養生保育所にて2回目の保育内容研修会をやります。養生保育所も出町柳にあり、フィールドワークが出来るといいですね。

北白川小

水野先生
本日はお疲れ様でした。環境といい規模といい、良い感じの小学校ですね。
笠原さんのお話もいろいろ興味深く、刺激になりました。

ところで、「きむらとしろうじんじん」さん。どーも『OSOTO』でみたことがあるような気がして調べてみたら、やはり、創刊号に載っていました。確かに、パンク、です。(笑)もしかしたら、山崎先生、ご存知なのでしょうか?

ハコプロについても調べてみると、事務所が職場の近くでした。今度ちょっと覗いてみようかと思います。

2008年10月6日月曜日

第2週へ;教室、校舎の環境から

第1週目の山崎さんの授業は、さすが、あっという間に学生たちのフレンドリーで心に触れる気持ちを引き出していて、テンションの高い笑いのある授業でした。導入としては、もう最高でした。
「実は、わたしは、、、」という投げかけは面白いし、参加意識やかかわりを親密にさせてくれてとても有効的でした。僕も今度、どこかで試して見ます。
ところで、今週は、教室のある地心館を知覚するという視点で、いろいろ観察、ウオチィング、気づきを見つけたいと思っています。
手法としては、スケッチ、写メール、拾い物、などですが、意識する手立てとして、メモやスケッチを導入に考えてます。
環境の知覚のスケッチとして、以前、曽和さんが話してた、写真を見せてスケッチさせるという手法ですが、ネイチャーゲームにカメラゲームというのがあります。これをミックス応用して、写真を数秒見せてスケッチする。クロッキースタイルでパッと何を意識したかを見るのに使えないか?
写真を見せる時間の長さを変えることで、骨組みからディテールへと導入できないか?
さらに、写真からどんなことを気づけるか、連想や想像まで含めてのグループワークができないか?
素材の写真を僕の方で用意することから、学生各自で採集・撮影したものを使えないか?
といったことを思案してます。
そのほかの環境の知覚のスケッチとして、
例1)触覚のマチエールを採集する。
例2)音、陰影、空気、印象、雰囲気、佇み、などの意識化を図化してあらわす。
例3)各自(椅子をもって)ぼけっと座りほうける場所を探す。そこでの感じをあとで報告しあい、場所をイマジンしあう。等、を検討中です。
展開としては、地心館を設計した者の意を汲むというところまで触れられるといいのですが、、、。

2008年10月5日日曜日

10/3

事前の書き込みどおり、やっぱり前半で時間いっぱいになりました(笑)。
以下、3日の授業内容を報告します。

3限目:
・山崎の自己紹介
・環境デザインの仕事として、「千里リハビリテーション病院」の計画プロセスを説明。
→環境から情報を読み取って(インプット)、それをデザインに落とし込む(アウトプット)作業について説明。
・「環境と表現」に関する考え方
→「環境」からインプットして「表現」としてのアウトプットを行う。柔軟なアウトプットのためには、多くのインプットが必要。体感した多様なインプットを元に適宜多様なアウトプットを生み出す力を育てること。インプットは人生で体験することすべて。より多くのインプットを得るためには、自ら進んで動くことが大切。
→「環境」は自然だけではない。落ち葉や木の枝、土や石も環境だが、人工物であるアスファルトやコンクリートも自分を取り巻く「環境」。さらに友達や先生などの人も「環境」。自分を取り巻く「環境」からのインプットを大切にすること。
・インプットの事例として家島地域での「探られる島」プロジェクトを紹介。
→フィールドワークの大切さ。

4限目:
・学生の自己紹介。
・名前、出身地、「実は私は○○なのです」。
→かなりマニアな「実は私は○○なのです」が聞けた。キャラクターが多様なクラスだと実感。

以上が3日の授業内容です。

2008年10月3日金曜日

10/3の授業

さて、ぎりぎりになりましたが、水野先生の書き込みを見せてもらいながら明日の授業のことを考え始めました。ラフに考えていることは以下のような内容です。

・山崎の自己紹介+プロジェクト紹介
・プロジェクト紹介のなかで家島でのフィールドワーク「探られる島」を紹介。
・フィールドワークの重要性を強調。環境を観察することの楽しさを理解してもらう。
・その他、有馬富士公園の運営、千里リハビリテーション病院のデザイン、ホヅプロ広場のデザインなど、環境デザインの仕事を紹介。
・ws学生の自己紹介。アイスブレイクゲームを含めた自己紹介を体験してもらう。

ここから先はきっと時間が無くなるので次回。

・環境の認知。ユクスキュルの話など。
・ケヴィン・リンチのイメージマップやパブリックイメージの話。環境の<意味>を多様に把握することの重要性を強調。
・ws造形大のキャンパスのイメージマップを描いてもらう。それらをすべて地図上にプロットして、こども芸術学科の学生が頭の中につくり上げているパブリックイメージを明らかにする。

以上のネタをそろえて明日の授業に臨みますが、どう考えても前半だけで時間いっぱいになるだろうと思います(笑)。後半はまた来週、ということになりそうです。

2008年10月2日木曜日

第1週 10月02日授業オリエンテーション

授業シラバス資料、概要

造形表現Ⅳ 環境と表現 2008年度後期 Ⅲ,Ⅳ講時 こども芸術学科2回生
担当者 木)水野哲雄 金)山崎 亮
●授業概要
こども芸術の総合的表現として<環境と表現>をとりあげる。<身体>の気づきから、<遊び>の行為、そして意識化という<ことば>から、取り囲まれている生活空間をベースに、環境の気づき、環境への関わり、環境との創発という切り口で具体的な総合的表現をまなぶ。

●授業計画;STEP1 <環境の気づき> 第1週10/2,3 第2週10/9,10 第3週10/16,17 第4週10/23,24 第5週10/30
;生活環境、自然環境、道具的環境、など、環境の多様な側面をネイチャーゲームやフィールドワークなどを通じて知覚する。
例)・ネイチャーゲームやフィールドワークについて(具体的な事例の紹介+学内での実施)
・北白川小学校や保育園などでネイチャーゲーム?フィールドワーク?
・環境を認知することについて(ユクスキュルなどの紹介)
・中川さんのワークブック実施(学生が実施してみる)他

STEP2 <環境への関わり> 第6週11/13,14 第7週11/20.21 第8週11/27,28 第9週12/4,5
;具体的な環境要因である<雰囲気>、<音>、<時間>、<行為>、など、環境要因をもとに場の演出、インスタレーション、造形保育などを通じたデザインを試みる。
例)・アンディー・ゴールドワージーやリチャード・ロング的な環境アートの試行
・ホヅプロ現場における試行(そこにあるものを使った即興遊び)、他

STEP3 <環境との創発> 第10週12/11,12 第11週12/18,19 第12週1/8,9 第13週1/15,16 第14週1/22,23 第15週1/29,30(合評)
;具体的な場所や環境設定からどのような環境デザインや環境保育が実施提案できるかを試みる。
例)・環境保育プログラムの検討、他

●到達目標;空間や場所とのかかわりを五感を通じて感受できると同時に、それらをモチーフに生かし表現することができる。身の回りに対する感性や働きかけを読み取ることができ、アフォーダンスや造形保育、幼児造形、環境保育などの概要を理解する。
●評価方法;
出席、成果物、ポートフォリオ(ブログ)、等による総合評価

はじめに

授業テーマの「環境」について;自然環境から地域社会環境、情報環境、心理的環境、など、身心を覆ってる環境ってなんだ。まずは身の回りからどのようなことに気づくのか見直す。

●ws教室の環境を意識する;教室整備=居心地のいい場所づくりと意欲の湧く教室づくり
 教室という場所には、雰囲気や気分、緊張感や集中感などの意欲の湧き出るミリュー(精神的空気)といった環境意識が大切だ。自分の学びの場や座として刺激し会える雰囲気を創発するにはどう工夫をし、関わったらいいのだろうか。日常の場所を意識することからはじめよう。
教室でのアクティビティという活動は、汚したり、モノを作り出したり、展示プレゼンしたり、とエピソードが生まれてくる。これらのアクティビティのかけら(欠片)や生まれたモノは、教室の記憶であり歴史でもある。これらの痕跡を大切にしよう。これらは、教室という環境をつくっていく要素だといえる。是非、ゴミとワークの切り替えや気持ちの有り様に気持ちの良い教室づくりに意を凝らしてください。

●wsこの夏、保育園実習先の園のイメージ・マッピング;保育園の環境を図にして発表。





●次回予定
 「環境」についての意識とイメージ、授業内容についてのフリートーキング
 授業ブログと情報共有化について
 次週の案内; 授業ブログ、北白川小学校とのかかわりで、
 お知らせ; 1)6日の満月アートフェスタと搬入
 お知らせ; 2)プレイフル・デザインスタジオWS
 その他;教室環境に必要なこと

もう10月ですね

水野先生
8日、13時半にこども学科研究室。
了解致しました。
楽しみにしています。

2008年10月1日水曜日

北白川小学校

水野です。京造ねぶたもなんとか終えて、後期が今日から始まります。
授業は、初日のガイダンスでは、<環境と表現>を巡っての課題提起と、この夏保育実習での経験を保育園の環境という視点で園のイメージマッピングをやろうかなと思ってます。
授業ブログを授業日誌記録というかたちではじめます。新たに授業ブログを立ち上げます。
フィールドワークの一つに北白川小学校を取り上げたいと思います。

来週の水曜日8日、午後2時に校長先生とアポをとっています。中川さん、1時30分にこども芸術学科の研究室にお越しください。少し打ち合わせをして小学校にいきましょう。大学から徒歩10分です。
内容は、授業連携の件と自主的な授業外でのこどもたちとのかかわりでどんなことができるか、小学校の希望と合わせての件案。さらに、地元の地域活動とのことなど(昨年は、地元のアートフェアwsに参加)。

山崎さん、実習教室に必要なものを順次、取り揃えたいと思っています。3日の授業日に僕は2時過ぎ~3時ごろに覗きます。授業後、打ち合わせをしましょう。

2008年9月30日火曜日

バタバタです。

造園学会の件、まずは連名提出にご賛同いただきありがとうございました。
原稿を送ろうとメールを出しかけていたのですが、曽和先生から転送していただいたのですね。昨日もギリギリになってすっかりお世話をかけてしまいました。曽和先生に「論文」に仕上げて頂いたという感じですが、またこれから発表に備えたいと思います。それから、以前この学会用の文章を学生さんへの説明に・・・などと言ってしまいましたが、検討違いでしたね。失礼致しました。

さて、水野先生。
10月8日、休みを入れてきましたので北白川小学校へ同行させて頂きたいと思います。とりあえずワークブック本体と、以前ワークショップでこどもたちに書き込んでもらったもののコピーを持参しようと思いますが、いかがでしょうか。水野先生のワークシートも楽しみです。また集合場所や時間等決まりましたらお教えください。私は何時でも大丈夫です。

山崎先生
国交省の件、早めにお渡ししたいと思ってます。すみません。よろしくお願い致します。

今週

中川さん、造園学会関西支部の原稿を読ませてもらいました。うまくまとまりましたね。ごくろうさまです。ワークブックの件、渡してもらえれば僕から国交省の加納さんに送付しておきます。中川さんの連絡先も同封しておくと、何かに繋がるかもしれません。名刺を1枚同封しておいてください。

水野先生、とうとう今週が第1回目の授業となりました。木曜日に先生から授業計画を学生さんたちに案内いただけるかもしれませんが、僕の第1回目はまず自己紹介がてら自分が関わっているプロジェクトのうち、環境と表現に近いものをみんなにお話することにしようかなぁ、と思っています。また、今後の人口減少社会がどんな社会になるのか、そのなかで僕たちはどう生きるのか、という「思い」についてお話しようと思います。

同時に、学生さんたち自身のことも知りたいので、後半は学生さんたちに自己紹介をしてもらおうかなぁ、と思っています。簡単なアイスブレイクになるような自己紹介をしようと思いますので、A3のコピー用紙を人数分ご用意いただければ助かります。水性マジックもあれば人数分ご用意いただけますか。

水野先生の授業計画を拝見したうえで、徐々に屋外でのプログラムや、ブログなどを活用した「参加型授業運営」などを展開していきたいと思います。いずれホヅプロ合宿などをしてみたいものです。また、水野さんのワークブックを活用した授業なども実施したいですね。

楽しい授業になればいいなぁ、と思っています(笑)。

2008年9月24日水曜日

ワークブック

ワークブックの使用は、<環境の気づき>の視点から学生と小学生と両方出来ると面白いと思う。対象場所を小学校で出来るといいのではないでしょうか。このあたりは小学校と要相談ですね。
僕のアイデアに<環境の気づき>に1)スケッチ、2)拾い物、3)路上観察、4)マッピングなどが出来るかなと思っています。それぞれのワークシートをつくらなくちゃいけませんが、中川さんのワークブックとも関連付けられると思ってます。ちょっと考えてみます。

2008年9月22日月曜日

あららららら

いつの間に動き出していたのですね。
先週急に仕事が忙しくなり、チェックを怠っておりました。

さて、山崎先生。
国交省のお話ありがとうございます。
確かその加納さんという方とは、以前問い合わせの電話をした時にお話させていただいたことがあるように思います。
ワークブックは近々用意してご連絡させて頂きますので、よろしくお願い致します。

水野先生。
北白川小学校の件、日程等々よろしくお願い致します。
予定の中でワークブックは「学生が実施してみる」とありましたが、”児童”ではなく”学生”でまず試してみる。という認識でよろしいですか?

以前曽和先生からご提案のあった造園学会用の資料も作らなければならないので、それが学生さんへの説明資料にもなれば良いのかな、と思ってます。こちらも近々出来次第送るように致します。

2008年9月21日日曜日

そうですね

ブログを学生と共有するというのは面白い試みです。
「参加型の授業づくり」というのは、昔から試してみたいなぁ、と思っていた方法なので。
授業づくりに参加するからこそ、主体的に授業へ取り組むことになるだろうし、その結果を記録する作業にもかかわり続けることになるんじゃないか、と考えています。
授業ではあるものの、企画係とか調整係とか記録係とか編集係とか、授業の準備、運営、記録、編集などを学生と一緒に進められるといいですね。
その上で、それぞれの係の情報共有をブログ上で行うと。。。
まったく新しいタイプの授業運営が誕生しそうです。
楽しみですね。

授業計画、お待ちしております。
明日から1週間、島根県を歩き回ります。
オンラインになればこのブログをチェックするようにしますね。

いよいよ

あっという間の台風一過のように夏が過ぎ、秋ですね。大学では全学科の1年生による<京造ねぶた>のグループワークショップの真っ最中で、連日、朝から晩までうろうろしてます。
27日が完成、夕方、点灯式です。キャンパスのあちこち、人間館ピロティ、ギャラリーオーヴ、至誠館ピロティ、体育館とその周辺、といったところで22機ものねぶたの制作がすすんでいて、普段とは違った雰囲気に包まれています。ことしはこの集中授業に係わっていることもあって身も心もボロボロです。ようよう明日、あさってと中日の休息です。と思いきや、AO入試ですが。
現在のキャンパスの状況は、環境と表現の視点でいえばちょっと異様な、でもいい感じの工房といった雰囲気に包まれています。
さて、授業計画を具体化しなくちゃならないわけですが、北白川小学校との打ち合わせもまだですが、(返事待ち)山崎さんの示してくれたプランと、B&Bの捕らえ方も賛成です。
機械的に捕らえるより意味的に捕らえて柔軟に臨床的に対応と応用をすすめたいです。
授業のブログを学生も交えての立ち上げを是非、トライしたいとおもっています。
前期の「からだと表現」では、倉科先生との授業録でありブログでしたが、今回は受講生の学生も交えての授業過程のみえるブログにならないかとおもっています。最初の授業時にそのあたりをガイダンスしたいとおもいます。
山崎さんの金曜日の初回は、10月3日になりますが、水野は午後2時ごろの出校になります。
明日にでも授業プランを提示します。
それから、中川さんのwsも是非、授業展開の中で実践したいと思います。
北白川小学校との連携打ち合わせの件、見学日程も含め連絡しますね。

2008年9月14日日曜日

それと

来年の話ですが、1月23日(金)の授業ですが、造形大通信で曽和先生からスクーリングを頼まれています。ワークショップに関するスクーリングで、ランドスケープデザインコースの授業です。
23日から25日まで3日間のスクーリングなのですが、初日の午後には環境と表現の授業が入っています。
このあたり、先の話ですがまた相談させてください。
ホヅプロなど遠足授業の振り替え休講にできたりするのであれば、金曜日を休講にしてスクーリングを担当したいと思っています。

ご相談まで。

そうかそうか

北白川小学校やいくつかの保育園のことも入れておきましょう。

○授業計画;
10/2~/30 第1~18講時 <環境の気づき>;生活環境、自然環境、道具的環境、など、環境の多様な側面をネイチャーゲームやフィールドワークなどを通じて知覚する。
・ネイチャーゲームやフィールドワークについて(具体的な事例の紹介+学内での実施)
・北白川小学校や保育園などでネイチャーゲーム?フィールドワーク?
・環境を認知することについて(ユクスキュルなどの紹介)
・中川さんのワークブック実施(学生が実施してみる)

11/~12/5 第19~34講時 <環境への関わり>;具体的な環境要因である<雰囲気>、<音>、<時間>、<行為>、など、環境要因をもとに場の演出、インスタレーション、造形保育などを通じたデザインを試みる。
・アンディー・ゴールドワージーやリチャード・ロング的な環境アートの試行
・ホヅプロ現場における試行(そこにあるものを使った即興遊び)

12/11~1/23 第35~54講時 <環境との創発>;具体的な場所や環境設定からどのような環境デザインや環境保育が実施提案できるかを試みる。
・環境保育プログラムの検討

そろそろそろそろ

授業で使えそうなネタを、シラバス案に入れ込んでみます。
今後、このシラバス案を充実させていくことで可変的な授業計画(常に案なのですが)が見えてきそうです。


○授業計画;
10/2~/30 第1~18講時 <環境の気づき>;生活環境、自然環境、道具的環境、など、環境の多様な側面をネイチャーゲームやフィールドワークなどを通じて知覚する。
・ネイチャーゲームやフィールドワークについて(具体的な事例の紹介+学内での実施)
・環境を認知することについて(ユクスキュルなどの紹介)
・中川さんのワークブック実施(学生が実施してみる)

11/~12/5 第19~34講時 <環境への関わり>;具体的な環境要因である<雰囲気>、<音>、<時間>、<行為>、など、環境要因をもとに場の演出、インスタレーション、造形保育などを通じたデザインを試みる。
・アンディー・ゴールドワージーやリチャード・ロング的な環境アートの試行
・ホヅプロ現場における試行(そこにあるものを使った即興遊び)

12/11~1/23 第35~54講時 <環境との創発>;具体的な場所や環境設定からどのような環境デザインや環境保育が実施提案できるかを試みる。
・環境保育プログラムの検討

授業は講義型だと眠くなるでしょうから、自分たちの手を動かしながら取り組めるようなものがよさそうですね。講義が必要な際は時間の半分を講義にして、残りの半分は手を動かすプログラムにするのがいいように思います。
もちろん、講義が必要ではない場合はずっと手を動かしていればいいと思いますが(笑)。

あと、B&B法をどう取り入れるかということも考えたいですね。
最初は、第1回目の講義から順にB&B法をつかって進めればいいと思っていたのですが、6ステップを1週ずつに割り当てると間が空きすぎて先週の体験を今週に接続できるかどうかが不安になってきました。また、6ステップですから6週で終わってしまう(笑)。あのステップに忠実の授業を実施するのではなく、ああいうことを念頭に置きながら、頭で考えることと身体を動かすこととをセットで授業を運営していく、ということが重要なのかな、と思いました。
また、頭と体のサイクルを蓄積することもB&B法の重要な点ですよね。単に頭と体を行き来するというのではなく、頭で考えたことを体に戻して、その結果を頭でさらに考えてリアクションを生成するというプロセスですから、徐々に頭で考えることの内容も高度化するでしょうし、リアクションも充実してくるでしょうね。このあたりを各週の授業にうまく取り入れてみたい特徴です。

そろそろ

そろそろ後期の講義が近づいてきましたね。具体的な授業の内容を決めたほうがよさそうです。
先日、水野先生にホヅプロの現場へきてもらいました。
さっそく先生は製材の際に出る端材を使って木琴を作っていました(笑)。
あの場所には、身体を刺激する環境として、いろんなものがありますので、環境と表現という授業にとっては面白いフィールドになるんじゃないかなぁ、と思いました。

ホヅプロへのフィールドトリップということになると1週間前までの届出が必要になるでしょうけど、不可能ではないようですね。泊まりがけで行くというのは可能でしょうか?泊りがけになれば、さらに時間をかけてプログラムを展開することが可能です。
泊りがけでなくても日帰りでできることはいろいろありますので、無理に泊まりにしなくてもいいように思いますが。
いずれにしても、ホヅプロで何かやるとしたら後期後半になるでしょうね。ただし、島ヶ原周辺は11月以降、とても寒くなります。実行するなら11月より前にするほうがいいように思います。

先日、霞ヶ関で国土交通省の公園緑地・景観課の若手たちと勉強会をしました。そのなかに、中川さんの卒制の元になった景観学習のプロジェクトを担当した人がいましたよ。加納さんという人です。中川さんのことを紹介しておきました。中川さんがつくったワークブックを見てみたいと言っていました。もし1冊つくってもらえれば、僕から加納さんに送付しておきます。事務所へワークブックを送ってもらうか、持ってきてもらえれば対応しますよ。

水野先生が以前書き込まれたユクスキュルの話、確か僕もどこかで講演した際に引用したように思います。犬が見た部屋の認知とハエが見た部屋の認知がかなり違っていて、それぞれ人間が見た部屋の認知とまた全然違うことに、当然のことだけれど新鮮な驚きを感じたように思います。

2008年8月17日日曜日

すっかりご無沙汰しております。

中川です。いつまでも暑いですね。

先日、北白川小学校のH.P.を覗いてみたのですが、いろんな大学と協同で授業や制作等しているのですね。
大文字山の麓にありながら町の中でもあるという京都特有の環境が面白そうです。

さて、私のワークブックについてですが、 児童、学生の参加人数等がどうなるのか、分からないのですが

・No.2 音さがし
・No.5 どんな手ざわり?
・No.6 この匂いどこから?※
・No.10 東西南北なにがある?
・No.13 どこがいちばん高い低い?

この辺りを実施できないかな、と思っています。
(※の「匂い」については、ワークシートの内容を変えようと思います。)

1グループ5名で、上記それぞれのワークシートをもってワークショップを行い、最後にまとめ&発表という形ではいかがでしょうか。
ただし、気になることが幾つかあります。

①グループワーク
 グループワークというと、1グループで同じテーマを扱うことが多いように思うのですが、今回のように、ひとりは「音」ひとりは「匂い」……と、違うものを集めることに無理はないでしょうか?

②最後のまとめ方
 mapの作成というのが無難かと思うのですが、こども学科であればもっと違う形があるのかな?という気もします。
 それぞれが集めてきたネタの表現方法って遊べるところかと思われますし。
 その辺りは先生方のお考えで決めて頂いた方がよろしいでしょうか?

なかなか勘が鈍くて、具体的に授業に沿うような提案が出来なくて申し訳ないのですが、何かご意見等ありましたらよろしくお願い致します。

2008年7月27日日曜日

牧場だより


7月23,24,25日と京丹波にある京大農学部付属施設の牧場に合宿でした。内容は理科好きに変身3日間!という教員免許更新プログラムの研修会です。17名の小学校、中学、高校、養護学校などの教諭が集合しての合宿でした。理科と芸術は、同根ということで僕は「感じて考えよう」のプログラムをやりました。
ところで今回の主役は、牛です。てっきり乳搾りが、、と思いきや、乳牛ではなく肉牛とのことで、乳搾りではなくBQで肉食べる?
おおーっと、よだれが牛のように、でした。うまい!こんなに肉ってうまいのはうまいんだと実感。ですが、正直、牛と牛舎で対面していたときは、瞳に見つめられるとなんとも悲しそうというか、おいしそう?というのか、微妙な雰囲気です。あの瞳はいのちのありがたさや重さや大切さなんかをずーんと響かせてくれました。
実は、環境です。こんな話ではなく、「環境」のキーワードにとって、動物から見るこの世界は、人とは違う。当たり前ですが、生物から見た世界、なんと牛の第1胃には、うじゃうじゃと微生物が住んでいて、牧草を分解してるのですが、それも顕微鏡で見ましたが、牛の胃には宇宙があるという。それで目下『生物から見た世界』(岩波文庫)というユクスキュルとかいう人の本を読んでいたのですが、そこには、「環世界」と「環境」とを区別していて、環世界というのはいわばシャボン玉のように覆われた中に生きているということだそうです。生き物によってそのシャボン玉は大きさも形もいろいろなんでしょうが、人にとってのシャボン玉ってどうなんでしょう。
空間も時間も主体の生きることで生じているというのは、なんとも面白そうな視点だと感じたしだいです。

2008年7月24日木曜日

学校見学、行きます。

北白川小学校、是非一度見学に行ってみたいです!
先生方のご都合で日程候補をあげて頂ければ、私は合わせることが出来ると思います。

乳搾りですか、いいなぁ。いろいろ楽しそうですね。
またブログを覗かせて頂きます。

2008年7月23日水曜日

北白川小学校

そうか、刺繍ですか。刺繍や編み物なんか身体ごと没入という感じでしょうね。街角ウオッチィングも刺繍する感じの没入感でじっと見つめたら変でしょうか?動物園で動物をじっと見つめるというワークをやってる人がいますが。なんか入り込んでいけるといってましたよ。
そういえば、ホーリーランドの作業所の方たちが刺繍をやってました。彼らの絵を最初は刺繍してたのですが、商品としては売れなかったそうで、デザインの工夫がいるようです。
昨日(7/22)北白川小学校の校長先生と3年生担任で図工クラブ顧問、創作ダンス研究会と元気で活発な若い先生に会いました。昨年も交流を地元PTAを含めやったのですが、この春に校長先生が交代して改めて大学との連携をリセットしたい旨の会合でした。
小学校へは徒歩10分程度です。1学年2クラス規模のかわいい学校です。熱心な地区ですが、少子化でこどもは減っています。環境と表現の授業でフィールドワークの場所として使っていいですよとのことです。学校という場所もなんかできそうです。保育所もフィールドワークに内容によっては可能です。これは昨年から続いている左京区保育内容研究会の熱心な保育所3,4箇所の集まりです。
研修会の模様は下記ブログを参照。<あそびとまなびのび>
http://hearth-art-tetsu.blogspot.com/
中川さんのワークシートで小学生たちと環境のWSもできそうですね。一度、このあたりを見に行きませんか。
以前、滋賀大学付属小学校で<びっくりアートフェスティバル>と称して小学校を美術館にというのに参加したことがあります。そのときは小学生たちがキューレイター役をして、小学生たちと一緒に作品を並べました。週末の一時、学校が別の空気に覆われたことを覚えています。
この授業でもなんか、実際の場所というか環境にかかわるフィールドワークで表現できるといいですね。

P.S.今日から三日間、理科大好き変身!の教員免許更新プログラムで京大の農場で合宿です。牛の乳搾りなんかを体験してきますね。僕の授業の様子も上記のブログで紹介してますので覗いてみて。

ライブ刺繍?

水野先生、昨日はありがとうございました。
こども学科っていったい?が冊子だけではなかなか理解できなかったのですが、 すこーし触れさせてもらうことが出来ました。

山崎先生は良くご存知だと思うのですが(笑)Brainにはまるとなかなか抜け出せないわたしとしては、授業を受けに行きたいくらいですね。。

ところで卒制の作品展で水野先生が不思議がっていた「何故わざわざ刺繍?」ですが、わたしの京縫いの経験からいくとあれは本当にかなり面倒な作業です。絹の布目に沿ってひと針ひと針縫った上から、まださらに今度は糸を半分の細さにして斜めに縫い抑えていくのですが、慣れない私なんかだと3cm×4cmくらいの葉っぱを一枚縫うのに1時間は掛かります。でもその手間がまたムキになるというかはまるのです。結構からだも酷使するのである意味、運動かもしれません。山の中でスケッチならぬ観察しながらそのまま刺繍、なんて出来たらちょっと楽しいかもしれませんね。素材もそのまま縫いつけたり。ライブ刺繍。観客はかなり退屈しそうですが・・・。

2008年7月21日月曜日

Body & Brain

B&B法は、ざっと以下のようなプロセスをイメージしています。
ステップ1 まずキャッチ;感覚・知覚を解き放つ。Bodyの解き放ち、リラクゼーション。
ここでは、そのとき、その場という「いま・ここ」を受け取ることから始まります。
これはネイチャーゲームのようにいろんなキャッチする知覚・心理状態を設定できそうです。

ステップ2 次にキャッチしたことのリアクトを身体で応答します。ことばも応答のかたちです。
応答はなんらかのかたち付けを伴います。ここでは応答する材料や道具などによっていろいろなかたちが設定できます。感覚・知覚と材料・道具とを関連付けることでかたち付けの方向性が生まれます。
ゴールジワージーやリチャード・ロングなんか。前者は情緒感性的、後者は理知的といえるでしょうか。
タレルなんかは生理認識的?というか。

ステップ3 ここでアイデアを持つというか、BodyからBrainへという移行です。
ここでは、身体の応答を分析、整理、要約、抽象し、練り上げます。なんでこんなかたちなのといったアフォーダンスの自覚とかレイアウトとかいうマッピングなんかもそうかもしれませんね。
目的や見通しを推論、予測、発想します。
このステップは、他者に伝わるようかたち付けします。いわゆるテーマ・コンセプトを立てる。

ステップ4 BrainからBodyへの移行です。ここでの身体の使い方は、意図や意識的な働きかけです。テーマ・コンセプトに沿いながらも身体としてのゆれやブレを持っています。くせもありますね。いわゆる頭ではわかっているけど身体がいうことを利かないと(笑)。

ステップ5 BodyからBrainへの移行です。ここでの頭の使い方は、価値や意味づけです。表現とは批評と意味の創出にあるとすれば、この過程です。いわゆる鑑賞プロセスにも重なるところでしょうか。ここでは他者を交えてのグループワークをすると効果的です。自分でも気付かなかったことが結構見つかるし、改めて他者に説明や話し、プレゼンすることで気付くことがあるからです。

ステップ6 BrainからBodyへの移行です。ここの身体はもうパフォーマンスですね。実施というか実行のライブ感、即興性、ノリを味わって法を越えずといった心境でしょうか。

まあ、ざっとことばにするとこんな感じでしょうか?もうちょっと整理が必要ですが。

アンディー・ゴールドワーシー

そういえば、授業は秋ごろからはじまりますね。紅葉の季節ですから、色づき始めた葉を使って何かできそうだなぁ、と思いました。
アンディー・ゴールドワーシーのように、1枚の葉っぱにも複数の色が混ざっていることを見つけ出して、そのグラデーションを利用した作品をつくっている人がいますね。ああいうのって、あらかじめ用意した素材を使った表現ではなくて、自分をとりまく環境から材料を探し出してきて、それを表現に展開するという思考が求められますから、身体とアタマをつなぐエクササイズになりそうです。

緑から黄色に変化している1枚の葉っぱや、黄色から赤に変化している1枚の葉っぱなど、グラデーションを帯びた葉っぱをいくつも発見することができると思います。そういう葉っぱと、真っ赤な葉っぱや黄色い葉っぱなどを組み合わせると、いろんな表現が出来そうな気がしますね。

身体とアタマ

中川さんの言うとおり、ラーニング・スルー・ランドスケープでは、舗装されていたアメリカの小学校の校庭を児童たちが舗装を剥がして森みたいにしていくというプロジェクトがありましたね。どこか舗装を剥がさせてくれる場所はないですかねぇ(笑)?

水野先生のおっしゃるB&B法、いいですねぇ。設計も似ています。論理と表現とのバランスで進めていくんですが、どうしてもどちらかに偏ってしまう。これはいずれもアタマのなかでのバランスなわけですが、さらにその頭の中と身体とを接続させるという意味では、B&B法なるものを確立させたいなぁ、と思います。ユニセフパークプロジェクトもホヅプロも、アタマで考えて、手で動かしてみて、その結果をアタマで認識して次の一手を考えるという行き来のなかで進めているプロジェクトのような気がします。これを繰り返すと、アタマで考えることと手を動かすことの経験がほとんど同時に行き来し合うことがあって、個人的にはそういうときにとても充実した気持ちになりますね(笑)。

そんな授業になるといいなぁ、と思います。そのためには、温度や気候が調整された室内ではなく、不確定要素によって臨機応変に対応しなければならない屋外のほうがいいのかもしれません。自分が考えたとおりにいかないことが多いですから(笑)。身体とアタマの行き来が何度も何度も起きることになるでしょうからね。学内にも多くの屋外空間がありますから、そこで授業を進めるのもよさそうです。

2008年7月19日土曜日

ちょっと試しに

先日13日の公開授業のときに1年生対象で<からだと表現>wsをやりました。
カラーテープをつかってのものです。

こんな感じで教室とその屋外をテープで張り渡したのですが、やってみて気付いたことは、場所に応じて風が通るとか、音が響くとか、狭いところから広いところへ(その逆も)の空間の動きとか、なんとなく落ち着く場所とか、いろいろな空間の表情というか、かかわるこちらの意識なんでしょうが、そんなものが見え隠れしてきたことは実感ですし、発見でした。でも、wsでは、残念ながらそこまでの余裕というか、気付いた人は少なかったようです。それは、テープを張ることに夢中で、鑑賞というかその場の雰囲気や空気を感じながらとまではテンションがあがっていて無理だったようです。
鑑賞に時間をさいて味わえばよかったと思いますが、鑑賞方法の工夫がいりますね。
ネイチャーゲームのような認識レベルを自覚する方法でしょうか。
僕の理解では、いわゆる環境教育というと知識偏重とまではいいませんが目的的なんですね。わるくはないんですが、目的のフレームをはみ出てのことが現れにくい。表現だと共通のテーマや意図を共有しながら、それぞれ異なることを目指そう?という自己主張とか、目的というか完成図を描かないで進めながら場当たりで探し造っていくという気持ちがありますから、そこの辺が知識と感性とのせめぎあいという、どっちをとるかという方向に分かれる気がします。でも、知識と感性とは、一体のものなんですが。デスクワークとボディワークの行き来をもっとうまく運べないかと思っています。
KJ法の川喜多二郎が、このあたりを書斎科学と野外科学といったようなことで指摘してたように思うのですが、BodyとBrainのB&B法を具体化できないかな。と思わされたカラーテープをつかってのWSでした。

2008年7月18日金曜日

ありがとうございます。

水野先生、質問へのご回答ありがとうございました。
「枠組み」+「はみ出し予定」、承知いたしました。

山崎先生のおっしゃるラーニング・スルー・ランドスケープって、こどもが校庭を作っていくというちょっとユニセフパークPJっぽいこともやってませんでしたっけ?
考えてみれば私のワークブックも最後は「おもてなし空間をデザインしよう」と「地域景観プランナーになろう」なんですよね。ただ、頭の中ではまだまだ固い”おとなOS”による最後のプログラムになっていた気がします。”こどもOS”、要インストール体勢ですね。

2008年7月17日木曜日

なるほど

水野先生、こういう使いかたを想定していたんですね!
3人、もしくはそれ以上で議論していくにはこの方法が便利ですね。
写真なんかもアップできるし。
今後も、授業の進捗や申し送り事項などを書き込んでいくといいかもしれません。

ラーニング・スルー・ランドスケープという言葉を思い出しました。
風景や自然から学ぶというプログラムですが、ネイチャーゲームに似たことをやっていたと思います。
少し調べてみますね。

中川さんの教材も使いたいところです。
学生たちが中川さんのワークブックに書き込むことはないだろうと思いますが、あれをつかって学生たちがこどもを相手にワークショップをやるということはありえるだろうと思います。
どこかの小学校が協力してくれれば、の話ですが。

あと、みんなで成果物を作っていくというのは面白いですね。
ポストデザイナー的手法。
うちの事務所でもよく住民参加型で冊子をつくります。
成果物をみんなで徐々につくりあげていくというのは面白い方法だと思います。
木曜日と金曜日、毎週授業があることを考えれば、結構な制作時間を取ることができますよね。
そのあたりも少し考えてみます。

「環境と表現」シラバスです

履修要項2008に記載の授業概要です。(確認のため)
造形表現Ⅳテーマ「環境と表現」(後期)
○対象;こども芸術学科2回生(約30名)
○授業概要;
こども芸術の総合的表現として<環境と表現>をとりあげる。<身体>の気づきから、<遊び>の行為、そして意識化という<ことば>から、取り囲まれている生活空間をベースに、環境の気づき、環境への関わり、環境との創発という切り口で具体的な総合的表現をまなぶ。
○授業計画;
10/2~/30 第1~18講時 <環境の気づき>;生活環境、自然環境、道具的環境、など、環境の多様な側面をネイチャーゲームやフィールドワークなどを通じて知覚する。

11/~12/5 第19~34講時 <環境への関わり>;具体的な環境要因である<雰囲気>、<音>、<時間>、<行為>、など、環境要因をもとに場の演出、インスタレーション、造形保育などを通じたデザインを試みる。

12/11~1/23 第35~54講時 <環境との創発>;具体的な場所や環境設定からどのような環境デザインや環境保育が実施提案できるかを試みる。

○到達目標;
空間や場所とのかかわりを五感を通じて感受できると同時に、それらをモチーフに生かし表現することができる。
身の回りに対する感性や働きかけを読み取ることができ、アフォーダンスや造形保育、幼児造形、環境保育などの概要を理解する。
○評価方法;
出席、成果物、ポートフォリオ、等による総合評価
以上です。

但し、この授業概要は計画案です。実施にあたっては修正、変更、調整等、必要に応じて対応です。
中川さんの質問に対しては、
「こども学科の学生さん自身が環境を読み取って表現を模索するカリキュラム」という理解で基本的にはいいと思います。環境とのかかわりの表現のなかに「こどもたちを相手にしたプログラム作成」といったことも当然入ってくると思います。でも、もっと拡大して、なにか新しいこども芸術なんですから、チャレンジというか、こども芸術ならではの視点や切り口が見えてくると面白いなと思っています。
同時に、教授法というか、ポートフォリオ・ラーニングやアクティブ・ラーニングなど、まだよくわかりませんが、いろいろ実験できるといいなと思います。まずわれわれが楽しまないと学生に伝わらないと思うので。

中川です。

水野先生、ブログへのご招待ありがとうございます。
本当につい先日、夏休み前だと気がつき「そろそろ始まる?」と汗をかき始めたところでした。。
山崎先生、またまたよろしくお願い致します。

いきなりですが、ひとつ基本的な質問です。
今回の授業というのは、こども学科の学生さん自身が環境を読み取って表現を模索するカリキュラムという理解でよろしいですか?
それとも、こどもたちを相手にしたプログラム作成のためのカリキュラム、といったところでしょうか。
どちらにせよ、恐らくわたしのワークブックはその読み取りの際に使って頂けるように出来ると良いのかなと思っているのですが。
週末の課題展示には必ず足を運ぶつもりでおりますので、そのときまでに少しまとめておきたいと思います。

春から参加している吹田市の景観教育ツールのDVDづくりも紆余曲折を経ながらようやく進み始めました。
審美的な教育にするべきだろう!という理解ある方もいらして面白い反面、DVDという特性上、視覚で訴える方向へと進んでいて、私としてはもどかしさも捨てきれずにいたところ、ブログ上での先生方のやり取りを見てほぐされました。(笑)

では、簡単ですが本日はご挨拶まで。
どうぞよろしくお願い致します。

授業のスケジュールは、

こども芸術学科2回生の後期授業です。
木―金の午後3・4講時(13:10~16:10)
第1週10月2・3日から12月18・19日、冬休みをはさんで、1月8・9日から22・23日まで、最終は、29日の合評週での発表ということになります。途中、10月31日(学園祭準備)、11月6・7日は、推薦入試でお休みです。
全14週+合評
期間中に特別講師をお呼びしての授業、また、学外演習は1週間前の届けが必要ですが、ウオッチィングやフィールドワークなんかも取り入れたいですね。

2008年7月16日水曜日

7月16日ネイチャーゲームね

ネイチャーゲームね、これは確かにいろんなアクティビティがあって、しかもTPOに応じて展開するというプログラムとして優れものですね。
以前、ネイチャーゲームの入門編というwsを1日受けたことがあります。J.コーネルの本もその折、目にしましたが、ある種の感性的認識というか知識とこころを身体が統合するような(ちょっと言い回しが硬いな)感じをうけました。
授業テーマにもぴったりですね。
アクティビティのデザインというのは、一つ考えられますね。その道具立てや設定なども含めると広がりができそうです。
それと、発想法というか、問題発見や解決方法などは日々の授業展開に活かせますね。是非、積極展開したいです。
ところで、ビジュアルシンキングとして本学の福のり子さんが展開している鑑賞教育の手法も活かせます。現在、京大博物館との共同でやってる(教員免許更新プログラム開発)のですが、そこでは、ことばをメインにしてますが、みることと話すことのコミュニケーションというのでしょうか、従来の美術鑑賞だと作品や作者の背景や時代状況など、また美学的知識といった教養なるものを基盤としてたのを<みる、きく、はなす>というダイレクトなかかわりをベースにするというもので、なにもいらなくて、目の前にあるものを見る、感じる、想うといった身体レベルで鑑賞していくというものです。理科教育での観察、推論、検証というプロセスに重なるもので、ナビゲーターの役が結構、キーとなるのですが、ある種の感性的気付きという認識方法だとおもいます。
もう一つ、<こどもOS>というキーワードのことも考えているのですが、(経済産業省のキッズデザインです)本学のイロハ出版でつくった大学案内冊子は、まったくのアナログで手作りで、学生スタッフが参加しての編集という、情報デザインなんかの専門家からは不評というか、不満だらけですが、高校生や学生からは人気ものです。これって<こどもOS>デザインだなと思ったりしてます。昨今の<ゆるキャラ>みたいです。ポストデザイナーというのかな、誰もがデザイナーという時代のデザインでしょうか。
いづれにせよ、この授業のドキュメンテーションを学生も参加してきちんと形あるものにしたいですね。
P.S.もくやの中川さんらにもこのブログに招待したいと思います。彼女のワークシートも教材に試行したいと思っています。
今回はだらだら書きましたが、書きかたもいろいろ試みてみます。

2008年7月15日火曜日

スケジュール

後期の授業は何日が初日でしたっけ?
その日をゴールにして、何をいつまでに決めておかなければならないのか、スケジュールを見極めたいなぁ、と思っています。
たぶん10月からが後期ですよね?
授業は15回ですね?

ブログで授業準備

ブログで授業準備を進めるというのはいいアイデアですね(笑)。
何度でも過去の情報交換を参照できますしね。
どこからでも入力できるのがありがたいです。

以下に、僕の返事も転送しておきます。


環境デザインの授業で担当しているのは、通学では「ランドスケープデザイン論(公園や庭園の設計の歴史を教える授業)」と、設計演習(京都市内の近い場所を敷地に設定して学生たちが検討するデザインを批評する授業)と、卒業制作(設計演習の長いバージョン)です。
通信では、同じく設計演習系とプレゼンテーションの授業(人前で話をすることに慣れてもらう授業で、自分の意見をどう効果的に聞き手へ届けるかということを教える授業)、そして卒業制作です。
今年からワークショップの方法を教える授業やブレーンストーミングやKJ法などを教える授業も担当します。複数の人たちと議論してアイデアをまとめていくときに使うスキルとして、これからのランドスケープデザイナーには必要なことだろうという曽和先生の発案です。声の大きな人の意見ばかりが通ってしまう会議にしないためにポストイットを使ってアイデアを膨らませていく方法や、ファシリテーションのスキルおよびそのグラフィック方法など、子ども芸術学科の学生が知っていて損は無い内容なのかもしれませんね。

あと、ネイチャーゲームなども知っていると便利です。ふと手にした落ち葉や街路樹や土など、そのあたりにあるものを使って簡単なゲームができると便利なのではないでしょうか。ネイチャーゲームは数百の種類があるのですべてを覚える必要はありませんが、身近な環境でできるゲームをいくつか知っておくといろんなシーンで使えます。

ほかには、アイスブレイクゲームやチームビルディングゲームなども僕らの分野でよく使うスキルですね。緊張関係にあるこどもたちをどう朗らかにするのか。そのことをネイチャーゲームなどと組み合わせれば、屋外ならではのアイスブレイクになるかもしれません。

路上観察、いいですねぇ。やってみたいところです。

実際の場所に対して提案する場合は、ハードへの提案とソフトに関する提案のバランスを考えたいですね。環境デザイン学科だと、その比重が極めてハードに重きを置いているので、いつもバランスが取れていないなぁ、と思うことが多いのです。
その場所で何をするからどんな施設が必要なのか。そのバランスを重視したいと思います。
環境を読み取って、その場所ならではのアクティビティデザインを展開するとか、あるいはアクティビティ同士をうまく結びつけて、一連のプログラムをデザインしてみるというのも面白いかもしれません。個々のアクティビティデザインは、アイスブレイクゲームだったりネイチャーゲームだったり、チームビルディングゲームだったりするので、環境や素材を読み取って自分でつくってみることができます。そうして出来上がった複数のアクティビティを、「起承転結」を考えながら結び付けてプログラムデザインするというのは少し高度な技術が求められますね。
当然、アクティビティとアクティビティの間に休憩が必要だったり、振り返りが必要だったり、最後の共有が必要だったりしますから。

7月14日環境と表現授業めも

山崎さん、ブログでとりあえず意見交換しましょうか、僕からのメモ;メールの再録です。

大きくはステップ1の「環境の気付き」では、空気、風、音、匂いなど、ふだん気に止めないようなものをとりあげられないか。取り上げ方は、探索中。
ステップ2の「環境とのかかわり」では、もの・ひと・ことをふくめたフィールドワーク、もしくはフィールドプレイみたいなこと。これも具体的には探索中。路上観察のようなフィールドウオッチィングも導入にはいいかも。
バーチャルなメディア環境とからだのかかわりの両方のキャッチボールができないか。
ステップ3の「環境と表現」(だっけ?)では、実際の場所、環境を設定しての提案、実践として、保育所、小学校、お寺、公園、キャンパス、などで実施し、そのドキュメントをまとめるというのは、いかがでしょうか。
クラスでブログを学生と共同で立ち上げ、遠隔授業の模擬試験ケースとしてみたい。これには3回生の後期には本格的なオープンエデュケーションを予定しており、長期にわたってのインターンシップやフィールドワークのテストケースになればと思います。
以上、とりあえずのメモです。思いつきの段階ですので変わるかも。
山崎さんの環境デでの授業内容なども教えてください。なにかのヒントになるかも。