2008年10月14日火曜日

10/10の授業

山崎です。
先日の授業内容を報告します。

この日は、みんなの頭の中にある地図を描いてもらいました。
その後、各人の地図を重ね合わせて共通部分を明確にし、最終的には全員がイメージする大学の「パブリックイメージ」を割り出しました。

①大学構内の地図をそれぞれに描いてもらいました。

②3人1組になってそれぞれの地図を統合し、3人のパブリックイメージを作成しました。

③2組を1組に統合し、6人のパブリックイメージを作成しました。

④6人組を2つ統合し、12人のパブリックイメージを作成しました。

⑤12人のパブリックイメージが2つ完成したので、それらを見比べながらパブリックイメージの構成要素であるパス(細長いもの)、エッジ(縁になっているもの)、ランドマーク(目立つもの)、ディストリクト(一定のまとまりをイメージさせるもの)、ノード(結節点になっているもの)について説明しました。
送信者 こ学


人々が頭の中に描いている地図はそれぞれ違うのですが、それを統合させていくと多くの人が共通してイメージしている場所というのがあります。これを明確にすることによって、たとえば大学のどの場所を飾れば多くの人が「最近大学がきれいになってきたなぁ」と思うのか、ということが分かるようになります。もっとも効果的な場所を改変することで、少ない負荷で多くの効果を得ることができるというわけです。
環境デザインに携わるものは、都市のパブリックイメージを意識しながら、どの場所に開発を行うべきなのか、ということを考えています。
幼稚園や保育園でも、5つの要素を見つけ出して、園児が共通して頭の中に描いているパブリックイメージを意識しながら絵を貼る場所を決めたり、遊戯のための場所を決めたりすることができます。これによって、場所への愛着を増したり環境の変化を促したりすることができるはずです。

以上のような話をしました。

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