2008年7月27日日曜日

牧場だより


7月23,24,25日と京丹波にある京大農学部付属施設の牧場に合宿でした。内容は理科好きに変身3日間!という教員免許更新プログラムの研修会です。17名の小学校、中学、高校、養護学校などの教諭が集合しての合宿でした。理科と芸術は、同根ということで僕は「感じて考えよう」のプログラムをやりました。
ところで今回の主役は、牛です。てっきり乳搾りが、、と思いきや、乳牛ではなく肉牛とのことで、乳搾りではなくBQで肉食べる?
おおーっと、よだれが牛のように、でした。うまい!こんなに肉ってうまいのはうまいんだと実感。ですが、正直、牛と牛舎で対面していたときは、瞳に見つめられるとなんとも悲しそうというか、おいしそう?というのか、微妙な雰囲気です。あの瞳はいのちのありがたさや重さや大切さなんかをずーんと響かせてくれました。
実は、環境です。こんな話ではなく、「環境」のキーワードにとって、動物から見るこの世界は、人とは違う。当たり前ですが、生物から見た世界、なんと牛の第1胃には、うじゃうじゃと微生物が住んでいて、牧草を分解してるのですが、それも顕微鏡で見ましたが、牛の胃には宇宙があるという。それで目下『生物から見た世界』(岩波文庫)というユクスキュルとかいう人の本を読んでいたのですが、そこには、「環世界」と「環境」とを区別していて、環世界というのはいわばシャボン玉のように覆われた中に生きているということだそうです。生き物によってそのシャボン玉は大きさも形もいろいろなんでしょうが、人にとってのシャボン玉ってどうなんでしょう。
空間も時間も主体の生きることで生じているというのは、なんとも面白そうな視点だと感じたしだいです。

2008年7月24日木曜日

学校見学、行きます。

北白川小学校、是非一度見学に行ってみたいです!
先生方のご都合で日程候補をあげて頂ければ、私は合わせることが出来ると思います。

乳搾りですか、いいなぁ。いろいろ楽しそうですね。
またブログを覗かせて頂きます。

2008年7月23日水曜日

北白川小学校

そうか、刺繍ですか。刺繍や編み物なんか身体ごと没入という感じでしょうね。街角ウオッチィングも刺繍する感じの没入感でじっと見つめたら変でしょうか?動物園で動物をじっと見つめるというワークをやってる人がいますが。なんか入り込んでいけるといってましたよ。
そういえば、ホーリーランドの作業所の方たちが刺繍をやってました。彼らの絵を最初は刺繍してたのですが、商品としては売れなかったそうで、デザインの工夫がいるようです。
昨日(7/22)北白川小学校の校長先生と3年生担任で図工クラブ顧問、創作ダンス研究会と元気で活発な若い先生に会いました。昨年も交流を地元PTAを含めやったのですが、この春に校長先生が交代して改めて大学との連携をリセットしたい旨の会合でした。
小学校へは徒歩10分程度です。1学年2クラス規模のかわいい学校です。熱心な地区ですが、少子化でこどもは減っています。環境と表現の授業でフィールドワークの場所として使っていいですよとのことです。学校という場所もなんかできそうです。保育所もフィールドワークに内容によっては可能です。これは昨年から続いている左京区保育内容研究会の熱心な保育所3,4箇所の集まりです。
研修会の模様は下記ブログを参照。<あそびとまなびのび>
http://hearth-art-tetsu.blogspot.com/
中川さんのワークシートで小学生たちと環境のWSもできそうですね。一度、このあたりを見に行きませんか。
以前、滋賀大学付属小学校で<びっくりアートフェスティバル>と称して小学校を美術館にというのに参加したことがあります。そのときは小学生たちがキューレイター役をして、小学生たちと一緒に作品を並べました。週末の一時、学校が別の空気に覆われたことを覚えています。
この授業でもなんか、実際の場所というか環境にかかわるフィールドワークで表現できるといいですね。

P.S.今日から三日間、理科大好き変身!の教員免許更新プログラムで京大の農場で合宿です。牛の乳搾りなんかを体験してきますね。僕の授業の様子も上記のブログで紹介してますので覗いてみて。

ライブ刺繍?

水野先生、昨日はありがとうございました。
こども学科っていったい?が冊子だけではなかなか理解できなかったのですが、 すこーし触れさせてもらうことが出来ました。

山崎先生は良くご存知だと思うのですが(笑)Brainにはまるとなかなか抜け出せないわたしとしては、授業を受けに行きたいくらいですね。。

ところで卒制の作品展で水野先生が不思議がっていた「何故わざわざ刺繍?」ですが、わたしの京縫いの経験からいくとあれは本当にかなり面倒な作業です。絹の布目に沿ってひと針ひと針縫った上から、まださらに今度は糸を半分の細さにして斜めに縫い抑えていくのですが、慣れない私なんかだと3cm×4cmくらいの葉っぱを一枚縫うのに1時間は掛かります。でもその手間がまたムキになるというかはまるのです。結構からだも酷使するのである意味、運動かもしれません。山の中でスケッチならぬ観察しながらそのまま刺繍、なんて出来たらちょっと楽しいかもしれませんね。素材もそのまま縫いつけたり。ライブ刺繍。観客はかなり退屈しそうですが・・・。

2008年7月21日月曜日

Body & Brain

B&B法は、ざっと以下のようなプロセスをイメージしています。
ステップ1 まずキャッチ;感覚・知覚を解き放つ。Bodyの解き放ち、リラクゼーション。
ここでは、そのとき、その場という「いま・ここ」を受け取ることから始まります。
これはネイチャーゲームのようにいろんなキャッチする知覚・心理状態を設定できそうです。

ステップ2 次にキャッチしたことのリアクトを身体で応答します。ことばも応答のかたちです。
応答はなんらかのかたち付けを伴います。ここでは応答する材料や道具などによっていろいろなかたちが設定できます。感覚・知覚と材料・道具とを関連付けることでかたち付けの方向性が生まれます。
ゴールジワージーやリチャード・ロングなんか。前者は情緒感性的、後者は理知的といえるでしょうか。
タレルなんかは生理認識的?というか。

ステップ3 ここでアイデアを持つというか、BodyからBrainへという移行です。
ここでは、身体の応答を分析、整理、要約、抽象し、練り上げます。なんでこんなかたちなのといったアフォーダンスの自覚とかレイアウトとかいうマッピングなんかもそうかもしれませんね。
目的や見通しを推論、予測、発想します。
このステップは、他者に伝わるようかたち付けします。いわゆるテーマ・コンセプトを立てる。

ステップ4 BrainからBodyへの移行です。ここでの身体の使い方は、意図や意識的な働きかけです。テーマ・コンセプトに沿いながらも身体としてのゆれやブレを持っています。くせもありますね。いわゆる頭ではわかっているけど身体がいうことを利かないと(笑)。

ステップ5 BodyからBrainへの移行です。ここでの頭の使い方は、価値や意味づけです。表現とは批評と意味の創出にあるとすれば、この過程です。いわゆる鑑賞プロセスにも重なるところでしょうか。ここでは他者を交えてのグループワークをすると効果的です。自分でも気付かなかったことが結構見つかるし、改めて他者に説明や話し、プレゼンすることで気付くことがあるからです。

ステップ6 BrainからBodyへの移行です。ここの身体はもうパフォーマンスですね。実施というか実行のライブ感、即興性、ノリを味わって法を越えずといった心境でしょうか。

まあ、ざっとことばにするとこんな感じでしょうか?もうちょっと整理が必要ですが。

アンディー・ゴールドワーシー

そういえば、授業は秋ごろからはじまりますね。紅葉の季節ですから、色づき始めた葉を使って何かできそうだなぁ、と思いました。
アンディー・ゴールドワーシーのように、1枚の葉っぱにも複数の色が混ざっていることを見つけ出して、そのグラデーションを利用した作品をつくっている人がいますね。ああいうのって、あらかじめ用意した素材を使った表現ではなくて、自分をとりまく環境から材料を探し出してきて、それを表現に展開するという思考が求められますから、身体とアタマをつなぐエクササイズになりそうです。

緑から黄色に変化している1枚の葉っぱや、黄色から赤に変化している1枚の葉っぱなど、グラデーションを帯びた葉っぱをいくつも発見することができると思います。そういう葉っぱと、真っ赤な葉っぱや黄色い葉っぱなどを組み合わせると、いろんな表現が出来そうな気がしますね。

身体とアタマ

中川さんの言うとおり、ラーニング・スルー・ランドスケープでは、舗装されていたアメリカの小学校の校庭を児童たちが舗装を剥がして森みたいにしていくというプロジェクトがありましたね。どこか舗装を剥がさせてくれる場所はないですかねぇ(笑)?

水野先生のおっしゃるB&B法、いいですねぇ。設計も似ています。論理と表現とのバランスで進めていくんですが、どうしてもどちらかに偏ってしまう。これはいずれもアタマのなかでのバランスなわけですが、さらにその頭の中と身体とを接続させるという意味では、B&B法なるものを確立させたいなぁ、と思います。ユニセフパークプロジェクトもホヅプロも、アタマで考えて、手で動かしてみて、その結果をアタマで認識して次の一手を考えるという行き来のなかで進めているプロジェクトのような気がします。これを繰り返すと、アタマで考えることと手を動かすことの経験がほとんど同時に行き来し合うことがあって、個人的にはそういうときにとても充実した気持ちになりますね(笑)。

そんな授業になるといいなぁ、と思います。そのためには、温度や気候が調整された室内ではなく、不確定要素によって臨機応変に対応しなければならない屋外のほうがいいのかもしれません。自分が考えたとおりにいかないことが多いですから(笑)。身体とアタマの行き来が何度も何度も起きることになるでしょうからね。学内にも多くの屋外空間がありますから、そこで授業を進めるのもよさそうです。

2008年7月19日土曜日

ちょっと試しに

先日13日の公開授業のときに1年生対象で<からだと表現>wsをやりました。
カラーテープをつかってのものです。

こんな感じで教室とその屋外をテープで張り渡したのですが、やってみて気付いたことは、場所に応じて風が通るとか、音が響くとか、狭いところから広いところへ(その逆も)の空間の動きとか、なんとなく落ち着く場所とか、いろいろな空間の表情というか、かかわるこちらの意識なんでしょうが、そんなものが見え隠れしてきたことは実感ですし、発見でした。でも、wsでは、残念ながらそこまでの余裕というか、気付いた人は少なかったようです。それは、テープを張ることに夢中で、鑑賞というかその場の雰囲気や空気を感じながらとまではテンションがあがっていて無理だったようです。
鑑賞に時間をさいて味わえばよかったと思いますが、鑑賞方法の工夫がいりますね。
ネイチャーゲームのような認識レベルを自覚する方法でしょうか。
僕の理解では、いわゆる環境教育というと知識偏重とまではいいませんが目的的なんですね。わるくはないんですが、目的のフレームをはみ出てのことが現れにくい。表現だと共通のテーマや意図を共有しながら、それぞれ異なることを目指そう?という自己主張とか、目的というか完成図を描かないで進めながら場当たりで探し造っていくという気持ちがありますから、そこの辺が知識と感性とのせめぎあいという、どっちをとるかという方向に分かれる気がします。でも、知識と感性とは、一体のものなんですが。デスクワークとボディワークの行き来をもっとうまく運べないかと思っています。
KJ法の川喜多二郎が、このあたりを書斎科学と野外科学といったようなことで指摘してたように思うのですが、BodyとBrainのB&B法を具体化できないかな。と思わされたカラーテープをつかってのWSでした。

2008年7月18日金曜日

ありがとうございます。

水野先生、質問へのご回答ありがとうございました。
「枠組み」+「はみ出し予定」、承知いたしました。

山崎先生のおっしゃるラーニング・スルー・ランドスケープって、こどもが校庭を作っていくというちょっとユニセフパークPJっぽいこともやってませんでしたっけ?
考えてみれば私のワークブックも最後は「おもてなし空間をデザインしよう」と「地域景観プランナーになろう」なんですよね。ただ、頭の中ではまだまだ固い”おとなOS”による最後のプログラムになっていた気がします。”こどもOS”、要インストール体勢ですね。

2008年7月17日木曜日

なるほど

水野先生、こういう使いかたを想定していたんですね!
3人、もしくはそれ以上で議論していくにはこの方法が便利ですね。
写真なんかもアップできるし。
今後も、授業の進捗や申し送り事項などを書き込んでいくといいかもしれません。

ラーニング・スルー・ランドスケープという言葉を思い出しました。
風景や自然から学ぶというプログラムですが、ネイチャーゲームに似たことをやっていたと思います。
少し調べてみますね。

中川さんの教材も使いたいところです。
学生たちが中川さんのワークブックに書き込むことはないだろうと思いますが、あれをつかって学生たちがこどもを相手にワークショップをやるということはありえるだろうと思います。
どこかの小学校が協力してくれれば、の話ですが。

あと、みんなで成果物を作っていくというのは面白いですね。
ポストデザイナー的手法。
うちの事務所でもよく住民参加型で冊子をつくります。
成果物をみんなで徐々につくりあげていくというのは面白い方法だと思います。
木曜日と金曜日、毎週授業があることを考えれば、結構な制作時間を取ることができますよね。
そのあたりも少し考えてみます。

「環境と表現」シラバスです

履修要項2008に記載の授業概要です。(確認のため)
造形表現Ⅳテーマ「環境と表現」(後期)
○対象;こども芸術学科2回生(約30名)
○授業概要;
こども芸術の総合的表現として<環境と表現>をとりあげる。<身体>の気づきから、<遊び>の行為、そして意識化という<ことば>から、取り囲まれている生活空間をベースに、環境の気づき、環境への関わり、環境との創発という切り口で具体的な総合的表現をまなぶ。
○授業計画;
10/2~/30 第1~18講時 <環境の気づき>;生活環境、自然環境、道具的環境、など、環境の多様な側面をネイチャーゲームやフィールドワークなどを通じて知覚する。

11/~12/5 第19~34講時 <環境への関わり>;具体的な環境要因である<雰囲気>、<音>、<時間>、<行為>、など、環境要因をもとに場の演出、インスタレーション、造形保育などを通じたデザインを試みる。

12/11~1/23 第35~54講時 <環境との創発>;具体的な場所や環境設定からどのような環境デザインや環境保育が実施提案できるかを試みる。

○到達目標;
空間や場所とのかかわりを五感を通じて感受できると同時に、それらをモチーフに生かし表現することができる。
身の回りに対する感性や働きかけを読み取ることができ、アフォーダンスや造形保育、幼児造形、環境保育などの概要を理解する。
○評価方法;
出席、成果物、ポートフォリオ、等による総合評価
以上です。

但し、この授業概要は計画案です。実施にあたっては修正、変更、調整等、必要に応じて対応です。
中川さんの質問に対しては、
「こども学科の学生さん自身が環境を読み取って表現を模索するカリキュラム」という理解で基本的にはいいと思います。環境とのかかわりの表現のなかに「こどもたちを相手にしたプログラム作成」といったことも当然入ってくると思います。でも、もっと拡大して、なにか新しいこども芸術なんですから、チャレンジというか、こども芸術ならではの視点や切り口が見えてくると面白いなと思っています。
同時に、教授法というか、ポートフォリオ・ラーニングやアクティブ・ラーニングなど、まだよくわかりませんが、いろいろ実験できるといいなと思います。まずわれわれが楽しまないと学生に伝わらないと思うので。

中川です。

水野先生、ブログへのご招待ありがとうございます。
本当につい先日、夏休み前だと気がつき「そろそろ始まる?」と汗をかき始めたところでした。。
山崎先生、またまたよろしくお願い致します。

いきなりですが、ひとつ基本的な質問です。
今回の授業というのは、こども学科の学生さん自身が環境を読み取って表現を模索するカリキュラムという理解でよろしいですか?
それとも、こどもたちを相手にしたプログラム作成のためのカリキュラム、といったところでしょうか。
どちらにせよ、恐らくわたしのワークブックはその読み取りの際に使って頂けるように出来ると良いのかなと思っているのですが。
週末の課題展示には必ず足を運ぶつもりでおりますので、そのときまでに少しまとめておきたいと思います。

春から参加している吹田市の景観教育ツールのDVDづくりも紆余曲折を経ながらようやく進み始めました。
審美的な教育にするべきだろう!という理解ある方もいらして面白い反面、DVDという特性上、視覚で訴える方向へと進んでいて、私としてはもどかしさも捨てきれずにいたところ、ブログ上での先生方のやり取りを見てほぐされました。(笑)

では、簡単ですが本日はご挨拶まで。
どうぞよろしくお願い致します。

授業のスケジュールは、

こども芸術学科2回生の後期授業です。
木―金の午後3・4講時(13:10~16:10)
第1週10月2・3日から12月18・19日、冬休みをはさんで、1月8・9日から22・23日まで、最終は、29日の合評週での発表ということになります。途中、10月31日(学園祭準備)、11月6・7日は、推薦入試でお休みです。
全14週+合評
期間中に特別講師をお呼びしての授業、また、学外演習は1週間前の届けが必要ですが、ウオッチィングやフィールドワークなんかも取り入れたいですね。

2008年7月16日水曜日

7月16日ネイチャーゲームね

ネイチャーゲームね、これは確かにいろんなアクティビティがあって、しかもTPOに応じて展開するというプログラムとして優れものですね。
以前、ネイチャーゲームの入門編というwsを1日受けたことがあります。J.コーネルの本もその折、目にしましたが、ある種の感性的認識というか知識とこころを身体が統合するような(ちょっと言い回しが硬いな)感じをうけました。
授業テーマにもぴったりですね。
アクティビティのデザインというのは、一つ考えられますね。その道具立てや設定なども含めると広がりができそうです。
それと、発想法というか、問題発見や解決方法などは日々の授業展開に活かせますね。是非、積極展開したいです。
ところで、ビジュアルシンキングとして本学の福のり子さんが展開している鑑賞教育の手法も活かせます。現在、京大博物館との共同でやってる(教員免許更新プログラム開発)のですが、そこでは、ことばをメインにしてますが、みることと話すことのコミュニケーションというのでしょうか、従来の美術鑑賞だと作品や作者の背景や時代状況など、また美学的知識といった教養なるものを基盤としてたのを<みる、きく、はなす>というダイレクトなかかわりをベースにするというもので、なにもいらなくて、目の前にあるものを見る、感じる、想うといった身体レベルで鑑賞していくというものです。理科教育での観察、推論、検証というプロセスに重なるもので、ナビゲーターの役が結構、キーとなるのですが、ある種の感性的気付きという認識方法だとおもいます。
もう一つ、<こどもOS>というキーワードのことも考えているのですが、(経済産業省のキッズデザインです)本学のイロハ出版でつくった大学案内冊子は、まったくのアナログで手作りで、学生スタッフが参加しての編集という、情報デザインなんかの専門家からは不評というか、不満だらけですが、高校生や学生からは人気ものです。これって<こどもOS>デザインだなと思ったりしてます。昨今の<ゆるキャラ>みたいです。ポストデザイナーというのかな、誰もがデザイナーという時代のデザインでしょうか。
いづれにせよ、この授業のドキュメンテーションを学生も参加してきちんと形あるものにしたいですね。
P.S.もくやの中川さんらにもこのブログに招待したいと思います。彼女のワークシートも教材に試行したいと思っています。
今回はだらだら書きましたが、書きかたもいろいろ試みてみます。

2008年7月15日火曜日

スケジュール

後期の授業は何日が初日でしたっけ?
その日をゴールにして、何をいつまでに決めておかなければならないのか、スケジュールを見極めたいなぁ、と思っています。
たぶん10月からが後期ですよね?
授業は15回ですね?

ブログで授業準備

ブログで授業準備を進めるというのはいいアイデアですね(笑)。
何度でも過去の情報交換を参照できますしね。
どこからでも入力できるのがありがたいです。

以下に、僕の返事も転送しておきます。


環境デザインの授業で担当しているのは、通学では「ランドスケープデザイン論(公園や庭園の設計の歴史を教える授業)」と、設計演習(京都市内の近い場所を敷地に設定して学生たちが検討するデザインを批評する授業)と、卒業制作(設計演習の長いバージョン)です。
通信では、同じく設計演習系とプレゼンテーションの授業(人前で話をすることに慣れてもらう授業で、自分の意見をどう効果的に聞き手へ届けるかということを教える授業)、そして卒業制作です。
今年からワークショップの方法を教える授業やブレーンストーミングやKJ法などを教える授業も担当します。複数の人たちと議論してアイデアをまとめていくときに使うスキルとして、これからのランドスケープデザイナーには必要なことだろうという曽和先生の発案です。声の大きな人の意見ばかりが通ってしまう会議にしないためにポストイットを使ってアイデアを膨らませていく方法や、ファシリテーションのスキルおよびそのグラフィック方法など、子ども芸術学科の学生が知っていて損は無い内容なのかもしれませんね。

あと、ネイチャーゲームなども知っていると便利です。ふと手にした落ち葉や街路樹や土など、そのあたりにあるものを使って簡単なゲームができると便利なのではないでしょうか。ネイチャーゲームは数百の種類があるのですべてを覚える必要はありませんが、身近な環境でできるゲームをいくつか知っておくといろんなシーンで使えます。

ほかには、アイスブレイクゲームやチームビルディングゲームなども僕らの分野でよく使うスキルですね。緊張関係にあるこどもたちをどう朗らかにするのか。そのことをネイチャーゲームなどと組み合わせれば、屋外ならではのアイスブレイクになるかもしれません。

路上観察、いいですねぇ。やってみたいところです。

実際の場所に対して提案する場合は、ハードへの提案とソフトに関する提案のバランスを考えたいですね。環境デザイン学科だと、その比重が極めてハードに重きを置いているので、いつもバランスが取れていないなぁ、と思うことが多いのです。
その場所で何をするからどんな施設が必要なのか。そのバランスを重視したいと思います。
環境を読み取って、その場所ならではのアクティビティデザインを展開するとか、あるいはアクティビティ同士をうまく結びつけて、一連のプログラムをデザインしてみるというのも面白いかもしれません。個々のアクティビティデザインは、アイスブレイクゲームだったりネイチャーゲームだったり、チームビルディングゲームだったりするので、環境や素材を読み取って自分でつくってみることができます。そうして出来上がった複数のアクティビティを、「起承転結」を考えながら結び付けてプログラムデザインするというのは少し高度な技術が求められますね。
当然、アクティビティとアクティビティの間に休憩が必要だったり、振り返りが必要だったり、最後の共有が必要だったりしますから。

7月14日環境と表現授業めも

山崎さん、ブログでとりあえず意見交換しましょうか、僕からのメモ;メールの再録です。

大きくはステップ1の「環境の気付き」では、空気、風、音、匂いなど、ふだん気に止めないようなものをとりあげられないか。取り上げ方は、探索中。
ステップ2の「環境とのかかわり」では、もの・ひと・ことをふくめたフィールドワーク、もしくはフィールドプレイみたいなこと。これも具体的には探索中。路上観察のようなフィールドウオッチィングも導入にはいいかも。
バーチャルなメディア環境とからだのかかわりの両方のキャッチボールができないか。
ステップ3の「環境と表現」(だっけ?)では、実際の場所、環境を設定しての提案、実践として、保育所、小学校、お寺、公園、キャンパス、などで実施し、そのドキュメントをまとめるというのは、いかがでしょうか。
クラスでブログを学生と共同で立ち上げ、遠隔授業の模擬試験ケースとしてみたい。これには3回生の後期には本格的なオープンエデュケーションを予定しており、長期にわたってのインターンシップやフィールドワークのテストケースになればと思います。
以上、とりあえずのメモです。思いつきの段階ですので変わるかも。
山崎さんの環境デでの授業内容なども教えてください。なにかのヒントになるかも。